結婚にも逃げられない! 独女の「こじらせた夢」の諦め方とは?

恋愛・結婚2015年04月20日19時00分配信元:独女通信

アナウンサーやCA、デザイナーやクリエイタ-、弁護士、医師に歌手、アイドル、運転士……などなど、自分のなりたい職業を目指して、頑張っている女性はたくさんいますよね。自由な良い時代になったとも言える一方で、なかなか叶わない場合、年齢を重ねても諦めどきを見極められず、夢を“こじらせて”しまうことも。恋愛や結婚にも逃げることなく、目指す道を頑張り続ける女子は、いつどうやって、自分の生きる道を見極めればいいのでしょうか。

■ 気付けば30代半ば。周囲の変化に置いていかれる辛さ

一昨年公開された映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』では、そんな“独女の夢の諦め方”が描かれています。麻生久美子さん演じる主人公・みち代(34歳)が目指すのは、シナリオライター。学生の頃からバイトをしながら、コンクールに熱心に応募し続けているものの、毎回一次すら通過しません。元彼くらいはいるものの、基本「着飾るためのお金を稼ぐ時間があったら、書く時間がほしい」と言って古着しか着ない彼女は、まさしく青春のほとんどを夢に費やしてきた女性でした。

しかし、みち代も既に34歳。活躍してビッグネームになっている知人もいるし、同じくパッとしなかった仲間でさえ、少しずつ仕事をもらい始めている状況です。そして周囲の友人たちは、どんどんと結婚をしていく。しかしみち代と言えば、監督に媚びを売って失敗したり、地元の友達に嘘の仕事自慢をしてみたり……という切ない状況。そんな折、シナリオスクール内で義実(28歳)という“ビッグマウス”の青年と出会います。彼は彼で、他人の作品の批評ばかりして、一向に自分の作品を書かずに大きな夢ばかり語っている状況。正反対のタイプの2人は反発し合い、しかしこの出会いを経て、お互いに、ようやく自分の才能や作品と真正面から向かい合い始めるのです。

■ 独身の言い訳もできなくなる!? 大切なのは、一度死ぬ気でやってみること

試験等で合否が決まる職業に比べると、芸術系の夢は、特に“諦めどき”が難しいもの。男性のように「嫁に子どもができて養わなくてはならなくなったので!」なんて状況にも陥りにくく、「最悪、自分ひとり食べられればいい」と思うからこそ、女性は、さらに夢の諦めどきが難しいと言えるかも。ひとりでひたすら真摯に取り組み続け、50歳60歳になって賞などを取っている女性も実際にいますが、「あなたもそこまで頑張れる?」と聞かれたら、返答に窮する人もいることでしょう。

普通の人生を送りながら、趣味やライフワークとして細々とでも続けていくか、それとも、ある時点できっぱりと諦めて進路変更をするのか。みち代も紆余曲折の結果、自分の夢に決着をつけていきますが、彼女がそうできたのは、最後に本当に死ぬ気で取り組み、「私は本気で頑張った!」と思えたからかも。嫉妬を感じていた友人が掴んだチャンスにも、心からの拍手を送れる心境に変わっていくのです。

過去のみち代のように、本当は自分の限界に薄々気付いているのに、夢という“心の支え”を失うことが怖いから続けている、という人は、実際にも知っています。「私がフリーターや独身なのは、夢を目指しているから!」と言える免罪符がなくなってしまうことが一番怖い……という本音を漏らしてくれた知人もいました。

諦めずに続けることも1つの才能ですが、もしも「私は本当にこの人生でいいのか?」と思い始めたならば、一度でいいので、死ぬ気で自分の夢に向かい合ってみることが大切なのかも。そうすることで小さなチャンスを得られるかもしれないし、あるいは、「これでやりきった!」と想像していたよりも晴れ晴れと、清々しく夢を諦められる日が来るかもしれません。

作中には、「長年かかって夢を諦める人」「小さくても、夢の可能性を掴む人」「自分は早々に諦めた分、夢に生きる人を羨ましがる人」「人より遅れて、夢にチャレンジを始める人」など、さまざまな人生が描かれています。どの人生が正解でもなければ、誰が偉いわけでもないですが、ともあれ、自分の一度きりの人生。心のどこかで「もう叶わないだろう」と気付いている夢を捨てられず、かといって結婚や就職など別の人生にも踏み出せず、夢をよくない方向に“こじらせて”しまっているな……と感じたら、自分なりの決着の付け方、一度考えてみるとよさそうです。(外山ゆひら)

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